適者生存という考え方~インターネットは自由を奪う ~

最近忙しくて、ちゃんと読了できる本がめっきり少なくなった。
新聞の書評欄を見たり、空き時間を見つけて書店に足を運んでよさげな本を物色して、図書館で予約。図書館なので人気の本はなかなかすぐには読めないんですが、それでも毎週末には数冊が確保できて、平日の移動時間や睡眠前の時間を確保して少しづつ読んではいます。
そうはいってもなかなか時間は確保できず、読了できる本がめっきり減ってしまいました。
5月はGWでお休み(働き方改革万歳!)なので、なんとか一冊は読了できた。というのがこの本、実は読みながら著者と議論しているような感覚を持ってしまった。納得・共感できる点と、まったくその反対の感想を持つところと、極端に分かれてしまう。読みながら「それは違う」「それはまぁそうだね」という思いが頭の中を錯綜していました。
読書の醍醐味の一つかもしれません。
とはいえ、割とレトリックというか表現が汚い部分も多いので、映画でいうとR15指定という感じかもしれません。

共感できない点

寡占であること

この本で紹介されるコダック社が破綻したのは、やはり技術・商品の陳腐化に対処できなかったことに尽きると思う。実際富士フィルムは、写真の技術を母体にナノテクノロジーの企業として今でも元気にやっている。
先行者利益というのは確保されるべきだと思う。油田を見つけた人が、そこから算出される資源を元手にビジネスを独占するのは自然なことだと思う。そういったビジネスの種になるものを見つけることのできる人や、企業の絶対数は限られているので、ある程度自然に寡占な状態に落ち着くのだと思う。
油田のたとえはあまりよくないかもしれない。将来的には環境負荷の大きい化石燃料の需要は落ち込むだろうし、そういうビジネスの環境変化に適用できなければ、その企業は生き残ることができない。
少なくとも、こういった寡占状態に均衡するという状況は、別段インターネット以前からあった話で、インターネットの特性によってもたらされたものではない。

利用者の貢献にただ乗りしていること

フリーライドというビジネスの手法は、ほめられたものではない。付加価値を提供する人・企業に利益が配分されるべきだと思う。
しかし、インターネットの利用者の貢献にただ乗りしているという構図を批判するのは的が外れているように思う。
利用者は確実に利便性とか、交流のチャネルの拡大とか、リアルタイムな情報確保という利得を得ている。それを無料で提供する代わりに利用者をサンドイッチマンの代わりの広告チャネルとして利用することが果たしてインターネット企業に対する批判として適切なのかはかなり疑問だ。

規制による改善に期待すること

最後の章に、(この本で批判されている)現状を改善する手段として法規制というか政府の介入に期待する趣旨の内容が書かれている。
確かに、19世紀の産業革命の結果、不当な労働環境が蔓延したことに対して労働組合が生まれ、一定の歯止めになったことは事実だとは思う。一方で共産主義という奇形な政治思想手法とも結びつき、スターリン・毛沢東という小ヒトラーのような奇形児を生み出した(多数が死んだ)のも事実だと思う。
現状は確かに19世紀的な労働に関する考え方のターニングポイントになっているとは思うが、それを政府や公権力の介入によって解決しようとするのは、あまりに歴史を知らないのではないだろうか?と思ってしまう。

共感できる点

雇用を生み出していないこと

データが産業の原油・原資として回り始めている社会になりつつある(すでになっている)。データは複製のコストが極端に小さい、ほぼ0.複製以外になにか人間が付加価値を加えること自体でデータとして真正性に影響を及ぼすため、複製以外に付加価値を加えることはかなり難しい(それに成功した人たちがGAFAな寡占独占企業)。
こうなってくると情報に付加価値を加えて、新しいビジネスを創出する「以外に」労働の対価を得ることはかなり難しいのだと思う。
今までデータ化されていなかった産業は、いったんデータ化されることで、生産性が一見飛躍的に向上することを成功事例にして、さらに生産性を上げて経営効率を上げようとする。ここで生産性とは”Output/Input”だと定義すると、投入するコスト(Input)に対してより高い付加価値のOutputを得ることで、その生産性は一気に向上する。
ここまでは、正しい構図だと正直この本を読むまでは思っていたが、どうもこれは何かのジレンマに陥るのだと思い始めた。Outputの価値とは市場価値で、我々庶民がその価値を労働の対価として購入するにあたる・等価なものだと信じて購入するから価値がある。一方で生産性を上げようとすると、Inputの主要なコストである人件費を圧縮せざるを得ない。分母をより小さく,分子をより大きくが,割り算の価を最大化する唯一の戦略なんですが,分子(output)を大きくしようとすると,分母(input)も小さくなってしまいます.
いかに海外の安い労働力を得るかの競争にもなっている。中国人の労働者コストが急騰すると、彼らを消費者と見立てて、インド・アフリカ・北朝鮮の安い労働力で賄おうとする。世界の人口も無限にあるわけでもないので、早晩この構図も限界にくる。
「イノベーションは人類を不幸にする」というジレンマの根源はもしかしたらこういう構図が原因なのかもしれない。

憎悪を倍加させること

情報・データに付加価値を加えるもっとも簡単な方法が、憎悪を加えること、捻じ曲げること、Fakeにすることなのだと思う。まぁ、TVがずっとやってきたことをみんながインターネットという便利なチャネルを使ってやりだしただけのことでもあるが・・
とはいえ、インターネットはテレビのような放送範囲が政治的・技術的に限定されたものでもないので、アラブの春ような悲劇も生みえる。インターネットの思想的な背景として、自律分散型、リバタリアニズムがあるのでとも思うが、これがあまり極端になってしまうと、無政府主義的な周囲から理解のされない思い込みだったり、過激なテロリズムになったりするということも、考えておくべきものなのだとは思う。

radikoをpythonで録音してみる

らじるらじるの次はradikoですね

仕事のストレスは溜まる一方なので,pythonのスクリプトに現実逃避してしまいます.
さて,やってみましょう.ということで,外部仕様は前回に続いて従来のshの仕様を継承します.
参考にしたサイトは,
Radikoの再生&録音スクリプトをPythonで書きなおした
正直なところ,このまま使えばいいじゃんという話でもありましたが,前回に続いてid3タグを設定したかったので,色々変更をしてしまいまいした.
radikoの番組表xlmの取得APIのメモ
こちらは,RadikoのAPIの仕様の参考にさせて頂きました.とはいえ,取得できるデータの仕様の記載があるところを見つけることが出来なかったので,実質現物合わせ作業になってしまいました.
できたコードは,rec_radiko.pyRadioXml.pyになります.
ご笑覧ください.

頑張ったところ

API用のクラスを作ってみる

どうもだらだら,と本体のrec_radiko.pyを修正していると,結構長く冗長なコードになっちゃうなぁということで,API絡みのところは前回のNHKの分も含めて別クラスにしてみよう.それで作ったのが,RadikoXmlクラスでした,RadioXml.pyの中に書いてあります.本当はNhkXmlクラスも作ろうかと思ったんですが,らじるらじるのスクリプトは見直してみるとそれほど冗長でもないので,そのうちやることにします.
いつ気が向くかは謎ですが.
import文の書き方とか,クラスパス(PYTHONPATH)の設定の仕方とかの勉強になりました.

関数を分けてみる

とはいえ,rec_radiko.pyには,

url = "https://radiko.jp/v2/api/auth2_fms"

こんなコードが残っているんですが,これは,録音の時に使うトークンとかの情報を取得するためのもので,urlに’v2’が含まている(RadioXml.pyには’v3’なAPIを書くことにしています).
流石にこれをメイン関数にずらずら書いていると流石に読むのが辛いし,上手く動かなかった時の切り分けも面倒なので,せめて関数には分けようということにしまいした.

# get player
def get_player( playerfile, playerurl ):
# get keydata (need swftool)
def get_keydata( swfextract, playerfile, keyfile ):
# access auth1_fms
def get_auth1_fms( pid ):
def get_auth2_fms( auth_response, keyfile ):
# get stream-url
def get_streamurl( channel ):

が作った関数達(作ったというより移動させてたという方が正しいかも?).おかげでメインの処理はかなりスッキリしましたし,何の情報が流通しているのかも分かり易くなります.

fork/execを減らしてみる

世代的に,fork/execは悪という意識が強い世代です.
rtpmdumpの仕様なのか,radikoの仕様なのかは不明ですが,どうもストリーミング用のURLを3つに分解しないといけないらしく,参考にしたページでは,perlを使っていますが・・・いやぁ,pythonでやりきった方が良いよね.と少し,苦労しつつ,

def get_streamurl( channel ):
    url = 'http://radiko.jp/v2/station/stream/{}.xml'
    url = url.format( channel )
    resp = urllib2.urlopen( url ).read()
    root = ET.fromstring( resp )

    stream_url = root[1].text
    url_parts = []
    url_parts.append( stream_url.split( '://' )[0] + '://' + 
                stream_url.split( '://' )[1].split( '/' )[0] )
    url_parts.append( stream_url.split( '://' )[1].split( '/' )[1] + '/' + 
                stream_url.split( '://' )[1].split( '/' )[2] )
    url_parts.append( stream_url.split( '://' )[1].split( '/' )[3] )
    return url_parts

う~~ん,可読性・理解性が極限まで低い.

感想

クラスを分けたので結構理解性は高くなったような気がするし,このクラスに機能追加をしていくと色んなことが出来るようになるような気がする.(まぁ時間があればですが)
なにはともあれ,radikoの録音ファイルもid3タグがついて分類しやすくなった幸せを今後感じていくことになるのでしょうね.

ラジオ録音のスクリプトをアップグレード


金曜日に無茶苦茶嫌なことがあったので,土日にコーディング.
やはり変人かも知れない.

pythonで作り直す決心

スクリプト言語とのお付き合いは余り深くなかったなぁと,人生を振り返ってみたりします.
perl,rubyとか流行りの言語もまぁ使ったことはあるけど,csh,bashのスクリプトに比べて何が違うんだろう?とか思ったりもする.
pythonも使っては見たものの,驚く程生産性が上がっているわけでもないなぁというの正直なところ.
所詮こんなスクリプトを作った程度なので,偉そうことも言えないですが,結果的にできあがった行数よりも,試行錯誤してしまった時間の方が長いなぁという感じ.
仕事でやるならもうちょっと実装仕様まで決めて,製造・デバッグっていう感じにするんでしょうが,所詮趣味レベルです.

これまでの仕様

NHKラジオって,第一,第二,FMの三局がありますので,パラメータで選べます.
録音時間,出力先のパス名,ファイル名は指定されたプレフィックスに録音の開始時刻が使われます,デフォルトは指定されたチャネル名.
実装はbashのスクリプト,かなり力技でconfig_web.xmlというNHKがWebで公開しているファイルを解析して,urlをゲットしてffmpegでmp3にDLしてくるという「だけ」でした.

これからの仕様

パラメータとかの外部仕様は,基本これまでのものを踏襲,変えない.cronのスクリプトとかに書いてあるので,コマンド名は流石に,*.shから*.pyに変わるんでしょうが,パラメータの仕様とか変えたくなったので,そいうことにしました.
折角作り直すんですから,ゲットするMP3ファイルのID3タグをちゃんと設定したい.
NHK-APIというのがあるみたいなので,こいつを使ってなんとか番組タイトルとかをゲットしよう.そういえば,番組ロゴとかURLも出てくるみたいなのでカバーアートに登録しちゃおう.という野望です.

技術的な話

さて,実装しましょう.って言いながら,結局着手時点で決まっている仕様は上に書いた通りの外部仕様だけって世界で,pythonの文法もちゃんと知らないという,まぁ,なんとも行き当たりばったりな世界.

NHKのAPI

使ったAPIは2種類でした.

    # NowOnAir API
    now_url = now_base.format( area_code, code, api_key )

    # get program id
    now_program = json.loads(
    urllib2.urlopen(now_url).read())['nowonair_list'][code][timing]
    program_id = now_program['id']

    # ProgramInfo API
    info_url = info_base.format( area_code, code , program_id, api_key)

    # get program information
    program = json.loads(urllib2.urlopen(info_url).read())['list'][code]

基本リアルタイムな録音をするので,今放送している番組を取得できるAPIで番組のIDをゲットします.
ゲットした番組IDで,番組のタイトルとかのメタ情報をゲットする作戦です.最後のprogramというインスタンスに全てのデータが入ります.
オブジェクト志向なスクリプト言語だと,こういうデータの型定義を事細かにやらなくても良いのは,確かにありがたい.

Jsonのパース

Jsonのデータのパースは割と楽でした,構造体のメンバっぽい書き方で,レベル毎にタグ名を指定してあげるだけ.
番組IDをゲットする時に使っている”timing”というパラメータは,NHKのこのAPIの場合今放送している番組(present)と,これから放送する番組(following),と一個前の分が指定できます.プログラム内の変数です.
cronで動かすこと想定していて,番組が始まる時間なのでタイミングは微妙かも?と心配しましたが,今のところデフォルトのpresentでちゃんとデータがゲットできているようです.

xmlのパース

    nhk_xpath_base = './/stream_url/data/*'

    resp = urllib2.urlopen( url ).read()
    root = ET.fromstring( resp )

    for child in root.findall( nhk_xpath_base ):
        if child.tag == 'area' and child.text == here:
            dl_url = root.findtext( xpath )

ffmpegでDLする先のURLを抽出するためのコードです.
NHKが公開しているxmlファイルからURLを取り出したいんですが,正規表現っぽい書き方で,ちょっと苦手でした.上記のコードにたどり着くのに一番時間がかかりました.

mutagen

さて,今回の機能追加部分です.山場です.って割には2H程度で出来ました.

    path = path.format( outdir, prefix, date )
    proc = subprocess.call( cmd .strip().split(" ") )

    tags = EasyID3(path)
    tags['album'] = nhk_album.get( channel , None )
    if program[0]['title']:
        tags['title'] = program[0]['title']
    if program[0]['subtitle']:
        tags['artist'] = program[0]['subtitle']
    if program[0]['act']:
        tags['artist'] = program[0]['act']

    tags.save()

    logo_url = 'http:' + program[0]['service']['logo_l']['url']
    coverart = urllib2.urlopen(logo_url).read()
    audio = MP3(path)
    audio.tags.add(
            APIC( encoding=3, # 3 is for utf-8 
                mime='image/png', # image/jpeg or image/png 
                type=3, # 3 is for the cover image 
                desc=u'Cover', 
                data=coverart))
    audio.save()

こんな感じです.前半は,割と普通にタグを弄るだけなので,良かったんですが,後半のカバーアートの付け方は少し悩みました.
coverartという変数は一見するとURLからgetしたデータがそのまま入るような気がしたので,そのまま代入して良いの?とググるアンド試行錯誤しましたが,なんとこんなコードでちゃんと設定されているようです.(何故かは不明(笑))

結果

こんな感じで見えます.ID3タグのない過去のファイルは番組名とタイムスタンプだけなので,探すの実は地味に面倒です.
話はそれますが,最近Bluetooth対応の体重計を買いましたが,毎朝・毎夕図るのに,これまで手入力だったのが嘘のように時間がかからなくなって,真の働き改革だと感心したものです.
こういう語学勉強のmp3ファイルもぱっと見て分かるような状態にしておくと,作業効率が一気に上るので,実は生産性をかなり上げてくれます.(一回づつは地味な改善ですが)
カバーアートの方は頑張った割には,NHKの公開しているロゴがしょぼいので,掲載割愛.
お疲れ様でした.

閑話休題

pythonってswitch文がないんですね.
if,elifを連ねて書くのか...と遠い目になりかけましたが,

    nhk_xpath = {
        'NHK1':	'.//stream_url/data/r1hls',
        'NHK2': './/stream_url/data/r2hls',
        'FM': './/stream_url/data/fmhls'
    }

        xpath = nhk_xpath.get( channel , None )

こんな書き方ができるんですね.う~む.美しい.
さて,ラジコの録音スクリプトはどうしてくれよう.

進歩すると幸せになるのか?~サピエンス全史~

結構長い間ベストセラーになっているような気がする.
2014年の書かれてた本のようなのでもう4年前の本だが,こういう人類史ものの本は好きだなぁと思う.

「進歩」すると「幸せ」になる?
「幸せ」は人それぞれだけど,明確にあるような気がする.
「進歩」の目標は「幸せ」だが,どんな「進歩」が「幸せ」につながるのか?

なんてなことを考えながら読んだりしました.

認知革命

ホモ・サピエンスの遭遇した最初の革命なのかも知れません.
抽象的な思考といっても良いのかも知れない.
宗教・哲学・貨幣というシステムを編み出す原動力はきっと「認知」「抽象的な思考」だったんだろう.というのは説得力がある.
この後に続く,農業革命・科学革命の原動力にもなるし,必須要件だったんだろう.

農業革命

狩猟民族だったサピエンスが,認知革命を経て,安定的な収穫を得るために始めた農業.
この本では,不安定な収穫性しか担保できないという課題を解決するイノベーションとして「農業」を捉えているのですが,同時に,収穫をより多く得る人と,そうでない人との格差を産み,ひいては王族に隷属する農民という階層を生み出している点に着目するのが興味深い.
技術の進歩で確かに生活は豊かにはなっているが,必ずしも人間が「幸福」になっているわけでもない,というジレンマの最初の例だったのかも知れません.
認知革命で得た,抽象できな思考から貨幣という考え方を生み出し,リンゴ農家が海産物を買えるようにした,という経済としてのイノベーションもやはり,富の偏在という「不幸」を生み出しているわけです.因みに,私は共産主義者ではないです(笑).

科学革命

エネルギーという考え方・技術を生み出したことが,この革命の原動力というのは,慧眼だと思った.
正確にはエネルギー変換.変換効率も同様にどんどん効率になり,過去に何度も化石燃料が枯渇するという危機説が流布しているが,その度に効率の向上で,その危機を乗り切ってきた.これは多分今後も正しくて,きっとエネルギー枯渇という理由でサピエンスが絶滅することは多分ないんだろうなぁと想像する.
地球環境が危機であるという話や,AIが仕事を奪い人類が絶滅というシナリオも最近良く目に・耳にするが,これもないのではと思う.マルサスの人口爆発も起こらなかったし,地球温暖化で南極の氷が溶けるから海水面が上がるとか非論理的なことで滅亡することはないと思う.

この本を読んだ時には,あまり考えていなかったんですが,こういう風に歴史を振り返ってみると,人間はすでにシンギュラリティを経験しているのでは?と思う.過去には自分の体に蓄えられたエネルギー分でしか,移動したり思考したりすることが出来なかったが,すでに「人間の物理的な身体能力」を超えて,飛行機・車で移動して,スマホという一昔まえのスーパーコンピュータをポケットに入れて,高速大容量なネットワークを経由してクラウド・知識・人と繋がりあっている.

ということで,特段AIの技術がどうこういう以前に,もうシンギュラリティを迎えているのだから,これが要因で滅亡というシナリオもほぼないんだろう.AIは現時点では統計数学ソフトが高機能・高速になっていて,ヒュマんインタフェースがAR/VRとエレガントになってきているので,見た目破壊的イノベーションに見えるかも知れないが,これが現時点シンギュラリティになることは多分ないんだろうなぁ.
というのが僕の意見でした.

人類が滅亡するとしたら,「イノベーションが人を不幸にする」というジレンマを克服出来なかった時なのではないでしょうか?

イノベーションによって,(満足の行くレベルではないにしても)世界の貧富の差は確実に小さくなっています.新興国といわれた中国やアフリカ諸国,インド,中東等,昔は途上国と言っていた国々は確実に豊かになっていますが,すでに先進国だったヨーロッパの国々では人口減少・少子化・自殺(戦争で死ぬ人より自殺で死ぬ人が多い時代)が問題になってきています.ある意味新興国はヨーロッパ的な思考やシステム,ゲームの枠組みのなかで豊かになっているわけですから,人口減少・少子化・自殺という不幸にはきっと直面することになるように想像します.

「農業革命」というイノベーションから続く,このジレンマはどうやって克服できるのでしょう?

病歴ネタ


保険の見直しとか,住宅ローンの借り換えとか考え始めたので,色々調べてみると特定の病気にかかっている人は保険の更新とかが難しいっていうかできなさそうな情報がある.まぁ,いつ死んじゃうか分からない人の保険金を負担できないんだから,ビジネスとしてはまっとうな話ではある.
ということで,現在は月一回程度の通院になった医者に病歴を確認してみると,
2015年8月が最後の抗うつ薬の処方とのこと.
以前にもここで書いたかも知れないけど,後半の抗うつ薬ってあんまり意味がなかったような気がしていて,止めた時点ではもうかなり回復していた.医者に処方を止めてもらう(まぁ,本当は処方されていても飲まなきゃいい話なんですが,妙に律儀な性質)ことができたのは,血液検査の結果で肝臓が結構ダメージがあったからというのが本当のところ.
さらに振り返ってみたくなり,お薬手帳を調べてみると,
2008年4月の下旬あ最初の通院だった模様

通院のきっかけは,よくあるバーンダウン系ではあったが,キャリアという意味ではダメージが大きかったが,人生経験としてはこういうのも経験するのもありかなぁ,と今では他人事のようにも思う.

結局7年間の病歴だったことになる.後半の2年間位は少しまともに仕事ができていたような気がする(本当か?)ので,合計で5年間は仕事・キャリア的には棒に振ったことになる.

そういう経験のせいか,会社でメンタルで弱っている人には妙に優しい.
できない部下でも,メンタルが凹む程には追い詰めないようにしようとか,なんとなく考え方とか仕事の仕方も変わってきているのかも知れない.

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri~憎しみと許しの間にある苦しみ~

いい映画でした.

TOHOシネマ新宿で観る.
2017年のイギリス映画.イギリス映画といいながら,舞台はアメリカ,タイトルにあるとおりミズーリ州の話.

どこへん?かなって調べてみると,この辺りだそうです.
たしかPat Methenyの出身地ではないだろうか?
確かにかなりの田舎感のある舞台で,この映画のストーリーとはとてもフィットしているような気がする.
閉鎖的でアメリカ的.アメリカ的っていうのは怒りが外向的というか,日本人だと怒りの感情をかなり内に秘めちゃう人が多いような気がするけど,アメリカの人ってこういう感じでネガティブな感情を,日本人よりは表に出す感じがする.
そういう人達が田舎で閉鎖的な中に置かれた時になにが起こるかっていうのが話の起点になっていると思う.

「Crash」に似ている


構造は「Crash!」に似ているような気がする.


全員が善人でもなく,極端な悪人でもなく,善意と悪意がすれ違うことで,不幸が連鎖していく感じ.

とは正反対な世界観かも知れません.

憎しみと許しの間にある苦しみ

娘をレイプ・殺害された主人公が,町の3枚の広告板に警察署長の怠慢を批判する広告を出す.
警察署長は癌を患っていて,衰える自分を家族に見せないために自殺する.
警察署長の自殺で警察署員・町の人達から批判的な目でみられる主人公…って感じで,負のスパイラルが連鎖していく.
割りと救われない感じの映画でもあるが,登場人物たちが中途半端にみんな善人でかつ悪人っていうのが,リアルだし,世界ってこうやってリアルには回っているんだよねぇって思えてならないです.

フランシス・マクドーマンド

どこかで見た女優さんだなぁ,美人じゃないけど,なんか印象に残っているなぁって調べてみると,コーエン兄弟のジョエル・コーエンと結婚しているんですね.


で観たんですね.この映画も良いです.

そういえば,最近映画ネタの書き込み・blogの更新が減っていますが,単に仕事が忙しいだけで,映画自体はコンスタントに観ています.つまらないと思った映画のことを書くのを止めたというのは確かにありますが・・・

大西順子Very Glamorous@BNT

仕事をぶっちぎって強行

2月9日は仕事の納期だったが,午前中には終わっているはずだろうということで予約しておいた.
でも,納期が1W前倒しになったので,仕事は激忙しい状態に,ヘロヘロになりつつも,逆に行く時間が確保できた.
ということで,15:00に会社をでて青山のBNTへ.少し早くつきすぎた見たいで,ハイボールを一杯のむ.



予習ということで,AppleMusicでDLしておいた2枚分を聞いていざ出撃.

凄いなぁと思った

大西順子がカムバックしてからもう二年かなぁ?
引退以前から好きなピアニストでしたが,このところの活躍は引退以前とは少しテイストが変わって,少しクラシック的な要素が強くなったのかな?と思う.
以前グラスパーを聴いたが,彼のピアノはヒップな感じが前面にでているような気がするが,大西順子のピアノはなんか正調なクラシックの素養を持っている人のピアノって感じがした.
引退以前のCDはどちらかというとクラシックっぽさを隠していたような気もするが,ある意味吹っ切れて来たのかも?

馬場孝喜(gt)

“Very Special ヴェリー・スペシャル”で初めて聴いたギタリストでした.
音色が昇天ものの美しさです.この人のオクターブ奏法は,巧いというよりは美しいし,ピアノの音と衝突すること恐れな和音とか,テクニック以上に音楽感が素晴らしい.
ピアノとギターだと,


もうこれ以上の音楽はないんだろうと思っていたけど,違いましたねぇ.Bill EvansとJim HallのこのCDだと,色の違う二本の線が美しく絡まる組紐のような感じですが,大西順子と馬場孝喜のDuoだと,二つの色が混ざり合う絵の具のような感じ.
大西順子Trio+1の演奏になると,エフェクターを駆使して,井上銘バリに豹変する.
多彩でモダンなギタリスト.この人の演奏を聴きながら,”あぁ僕の演りたいギターはこんな感じなんだ”と痛烈に思った.

高橋信之介(dr)

石若駿,大坂昌彦等など,日本人ドラマーはかなり豊穣な時期になってきているような気がする.
高橋信之介もそんな中で目立つ存在になってきてる.
無茶苦茶手数が多くて,テクニックひっけらかす感はないんですが,気がつくと,あぁ巧いドラマーだと,何故か思っている.
テンポが正確なのは当たり前なんでしょうが,音楽的にでるところと出ないところをキチンと理解しているように思える.
何故か,シンバルの音の止め方を見て,”あぁこの人は音大の打楽器科出身だ”と無根拠に思ってしまいました(笑).

ハズレのようです.ガッツリJazzドラマーでした.

Maria Schneider Jazz Orchestra



でも書いたみたいに最近BigBandがマイブーム.
このブームの立役者はやはり,Maria Schneiderだろうということで,少しCDを買い揃えはじめてしまった.
上の記事に書いたみたいに彼女はJim HallがCDをリリースしていたArtistShareというレーベルからリリースしています.AppleMusicでは聴けないので,CDを購入することになります.

CD作品

持っている分だけ,リリース順に並べてみます.

Evanescence


1992年のCD.
デビュー作みたいですが,一曲目のWyrglyがド迫力です.独特なリフの上で,テナーソロ,ロックな感じのギターソロが一気に気分を上げてくれます.
どの曲も良いですね.全体的にはオーソドックスな感じもしますが,3曲目のGumba Blueみたいな4ビートな曲にスリルを感じる世代的には嬉しいCDな気がします.
購入してからスマホでヘビロテでしたが,自宅のオーディオで聴くとまた格別な感じがします.

Coming About


1995年のCD.
12月に入ってから購入したので,まだあまり聴き込んではいない.
これまた一曲目のEl Vientoという曲がいい感じです.ギターソロの独特な浮遊感がイイなぁと思いジャケットを確認するとBen Monderという方でした.Wyrglyのド迫力ロック・ギターソロも同じ方なんですね.こういう色んなことが出来る方は凄いですね.
Love Theme From “Spartacus”の演奏は白眉ですね.素晴らしい.こういう演奏ならキューブリックも喜ぶかも知れません.テーマ自体がとても印象的なメロディですから耳に残ります.こういう曲だとソロのバックはテーマと同じコード進行でも良さ気な気がしますが,どうも聴いていると全く違う感じで,ガッツリ現代的な感じです.
Giant Stepsも入っています.決して美しいメロディな曲ではないですが,この曲を聴いて心躍ってしまうのは,少し病気なのかも知れません.いつか弾けるといいなぁ,こういう曲.

Concert in the Garden


バンドネオンのサウンドが印象的な感じです.
ここまで聴いた2CDには割りと男性的な感じがあったというか,この作品の女性的なタッチが,逆に前作までを男性的だったと思わせるのかも知れません.
ジャケット写真の印象以外に,サウンドにもなにかそういう女性・母性・自然のようなキーワードが思いつくような感じの曲が多いような気がします.
こんなこと書くと,マニアな人からは怒られそうですが,ちょっと前(解散前?)のPMGのような感じもします.ブラジル的な要素・テイストが高いせいかも知れません.
ところで,このCDのラスト近くのBulería, Soleá y Rumbaという大曲は相当凄いです.

Sky Blue


重厚な感じ,スローなテンポの曲が多い印象があります.
ここまで聴いてきたCDとは少し雰囲気が違うようです.所謂Jazzのラージアンサンブルというよりは,映画音楽のような感じもします.
木管楽器やバンドネオンが前面に出ている感触もあり,やはりなんかちょっとテイストの違うCDですね.
CDのジャケットに入ってるノートを読むと,Maria自身のなにか個人的なsomethingなのだそうです.ノートの最後のページに出てくる野鳥の写真もなにか象徴するものあるのかも知れません.

The Thompson Fields


“GRAMMY AWARD WINNER – Best Large Jazz Ensemble Recording”なCDで,現時点で一番新しいCDのようです.
ここまで続けて聞いてみると,初期の作品は割りとAuthenticなJazz Big Bandを先進的にした感じというのでしょうか,Gil Evansの影響が強く出ているのかも知れません.アップテンポな曲で構成もかなりエグい感じです.
Concert In the Garden辺りから,この路線が変わって,内省的・自然描写・オーケストラルな感じになってきました.
このCDはそういう意味では究極の形態なのかも知れません.
音の広がりというか,音で表現しおうとしてるものの広大さが,少しジャズ的ではないような感覚もあり,そういう意味でオーケストラルと表現していますが,じゃ,これが現代音楽とかクラシックのカテゴリなのか?というと,それはちと違って,やはりジャズ的ななにかを持っているような気がします.
先入観・リズム・メロディ何がそう思わせるんでしょうね?
少し聴き込んでみないと,と思わせるものがあります.

聴いてみて思ったこと

どれもグレードがかなり高いです.
自宅でできるだけ大きな音でスピーカーで聴くことを強くオススメします.
ご家族の理解があればですが.

あとどうでも良いことかも知れませんが,狭間美帆とMaria Schneiderの共通項は,女性であること以外に,リハーサルでバンドマンたちに厳しいというところも共通項だという噂があります.
現場を観ていないので,嘘かも知れませんが.

スター・ウォーズ 最後のジェダイ ~ベニチオ・デル・トロの存在感~

はじめてのMX4D

2018年の元旦に観ました.
元旦はファーストデイということでC千で観ることができるので,少し贅沢をして日頃なんだろう?と思っていたMX4Dっていうのを試してみました.2,700円なり.
新宿のTOHOシネマズです.
映像は3Dです,映像と連動して座席が揺れます,風が吹いてきたり,水蒸気が顔にかかったり,匂いもあります.
こういうジェットコースター映画(死語?)には楽しい演出だと思います.楽しかったです.
観る(体験する?)しながら,ディズニーランドのアトラクションよりコスパが良いかも?と思いながら観ていました.

映画の良かったところ

黒澤映画っぽい?

ラスト近くで,追い詰められた反乱軍がある星の要塞に立てこもります.この星は地表が塩で覆われていて,表面の塩を軽く剥がすと赤い表土が現れるという設定.
要塞の入口で帝国軍と反乱軍の戦闘が激しくなるにつれて,赤い表土が露わになってきて,一面血の海を想像させます.
こういう演出っていうか設定,映像の凄さ的には,


を思い起こします.

ベニチオ・デル・トロの存在感

この役者さん好きです.



残忍な悪役を演らせると現時点で彼の右に出る人がいないです.
レオンに出てきた時のゲイリー・オールドマンを思い出させます.凄い存在感.

気に入らないところ

ベニチオ・デル・トロの役が単なる悪役で,お金のために反乱軍を帝国軍に売り渡すだけという,なんとも薄っぺらい設定だったこと.彼はこのままハリウッドスターになって,ゲイリー・オールドマンみたいに灰汁の抜けた役者になってしまうのでは?と少し心配になりました.
配役が,黒人・アジア系・白人と妙に絶妙なバランスをとっています.ハリウッド映画は人口比と併せて登場人物の人種構成を決めないといけないというような話を聞いた記憶がありますが,そのガイドラインを忠実に守っているぞ的な中途半端なバランス感覚と,人種毎のキャラクターが実にステレオタイプ.
そういえば,一昨年のアカデミー賞の受賞式は黒人の受賞者がいないというのをなにか売りにしていたような記憶もあります.去年はムーンライトが取りましたが・・・
なんかそういう政治的な配慮みたいなのが少し嫌いです.

エンターテイメント映画なので,楽しければそれでOKなんで,あんまり真面目なことで書いて批判するのは,無粋な感じもしますが,戦闘の描き方は,少し好戦的なのかも知れません.反乱軍の人達だって帝国軍の人を無闇に殺しているというのは,本当にそれでいいの?的な視点があっても良さ気な気がします.
正月からそんな小難しい映画は観たくない,とも思えますが・・

Gundam Thunderbolt

なぜ今更Gundamか?

まぁ,菊池成孔にやられたからですね.



JazzのOSDとしては,かなりイケています.
そういえば,

これが,JazzのOSDとしては定番というか,他はどれもイマイチなのは何故なんでしょうね.
Blakey,Coleman,MJQと色々あるのは聴いたりはしているんですが,もっと良いのがあるのかも知れません.

映像と音楽


音楽と演技・人の動作がシンクロしているっていうだけだと,実は普通にミュージカルでしかないんですが,この”Baby Driver”や”Gundam Thunderbolt”のシンクロの仕方って少し感覚が違うような気がする.
上手く違いが説明できないけど,普通のミュージカルは,多分演劇系・ダンス系の人達の感覚で,人間の肉体の躍動衝動が主で音楽が従という感じな気がする.
この二つの映画は,音楽が主で,それに従属している人間の動きを観て楽しむ系に属するような気がします.

戦争反対

Gundamシリーズって,反戦というか厭戦な主題のものが多い(全部観てないから分かりませんが・・)
戦争が嫌いという感覚がありながら,戦争を描くという矛盾.
戦争が嫌だというだけでは実は何も進まなくて,どうしたら無くなるのかを具体的な方策として議論しないとねぇ.とは思っていますが,これはそんなに簡単に答えがでないんでしょうね.
不思議なことに人類の歴史は戦争だらけなので,最近の歴史でいうと第二次世界大戦から70年位の平和だと,戦争が根絶した証拠にはならないのかなと思います.
ということで,どうしたら戦争が無くなるのか具体的にどうすれば良いかを明確にしたり,それを実行したりするのは,多分僕の人生だけでは時間が足りなくて,次世代に引き継いでいくしかないんだろうなぁと思います.
ってなことを考えると,何故戦争が不毛か,をこういうGundam見たいな映画で,唱え続けるしかないんだろうなぁと思います.

北朝鮮のエライ人も映画位観ているんだとは思うんですが,偏向しているんですかね?
偏向しているとしたら何が偏向させているのかは,実はちゃんと分析しないといけないのかも知れません.
アメリカの大統領もそういう意味では興味深い研究材料かも知れません.